2017年WBC予選・メキシコ&パナマラウンドが開幕!

2016年3月19日 試合レポート

 2017年に開催される第4回WBCの予選ラウンド2組および3組が3月17日、メキシコとパナマでそれぞれ開幕した。

 メキシコを舞台にした2組では、1回戦でメキシコとチェコ、ニカラグアとドイツが対戦した。地元の声援を受けて4大会連続の本大会出場を目指すメキシコは、初回1死1、2塁から4番・カスティージョのタイムリーなどで2点を先制すると、計5投手の継投でチェコの反撃をソロ本塁打1本のみに抑えて2対1の逃げ切り勝ち。ともに4安打ずつの投手戦を制した。

 一方、前回大会は2連敗で予選敗退となったニカラグアは、メジャーリーグおよび傘下の選手6人を擁するドイツに対して、2回に2点を先制すると、6回に3ランを浴びて逆転を許しながらも土壇場の9回に同点に追いついて延長戦突入。さらに10回表に勝ち越しを許したが、その裏にブランディーノがサヨナラのタイムリー2塁打放って5対4で劇的勝利を飾った。

 パナマでの3組では、1回戦でパナマとフランス、コロンビアとスペインが対戦。前回大会の本大会出場決定戦で敗れた悔しさを晴らしたいパナマは、初回から打線が爆発。序盤3回までに4点をリードすると、1点を返された直後の5回裏には2本の本塁打などで大量5点を奪取。投手陣も相手の反撃を2点に抑えて9対2で勝利した。

 同じく本大会初出場を狙うコロンビアも、初回から打線が好調。1回、3回と1点ずつを奪うと、5回には2本のタイムリーなどで3点を追加。8回にも4点を奪って計9安打で9得点。投手陣も要所を抑え、9対2で欧州の強豪・スペインを退けた。

 2017年の第4回WBCでは、予選免除で本大会出場を決めた12の国と地域(日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、ドミニカ共和国、プエルトリコ、アメリカ、キューバ、ベネズエラ、カナダ、イタリア、オランダ)に加え、今年2月の予選1組でオーストラリアが本戦切符を獲得済み。残り3枠を、2組(メキシコ、ドイツ、チェコ、ニカラグア)、3組(コロンビア、パナマ、フランス、スペイン)、さらには9月にニューヨークで行われる4組(ブラジル、イギリス、イスラエル、パキスタン)で争い、各組1位が本戦出場権を得る。

 予選は敗者復活戦のあるトーナメント方式で実施され、2組、3組ともに3月20日(現地時間)までの4日間の短期決戦で本大会出場国を決める。