イスラエルの勢い止まらず チャイニーズ・タイペイに圧勝し2次ラウンド進出へ前進

2017年3月7日 試合レポート

 3月7日(火)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次ラウンドプールA・第2日。前夜に韓国からWBC初戦で初勝利を挙げたWBSC男子野球世界ランキング41位のイスラエルは、世界ランキング4位、この試合が大会初戦となるチャイニーズ・タイペイと高尺スカイドーム(韓国・ソウル)で対戦した。

 イスラエルは1回表、前夜の勝利の勢いそのままに、チャイニーズ・タイペイの先発・郭俊麟(カク・シュンリン/埼玉西武ライオンズ)に対し、鋭いスイングで応戦。3番のI.デービス(スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダース)と8番のT.クリーガー(リンチバーグ・ヒルキャッツ)による2点適時打など6安打を集中し4得点。郭俊麟を3分の2回、打者8人で降板させ試合の主導権を握る。
 イスラエルは3回表にも6番のR.ラバンウエー(ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ)がチャイニーズ・タイペイ2番手・K.チェン(チェン・グァンユウ/千葉ロッテ)からセンター後方に打ち込む大会第1号2ランで6点目。投げては先発のC.ベーカー(スプリングフィールド・カージナルス)がテンポの良い投球で4回3分の2を被安打3の無失点に抑えた。

 このままでは終われないチャイニーズ・タイペイ。6回裏にはイスラエル継投策の乱れを突き、1番・胡金龍(フー・ジンロォン/富邦ガーディアンズ)の左前安打を契機に一死満塁としとすると、4番の林智勝(リン・ジシェン/中信兄弟)がレフトフェンス直撃の2点二塁打。続く林益全(富邦ガーディアンズ)も中犠飛もあり計3点。反撃に転じた。
 しかし、イスラエルは攻撃の手を緩めることはなかった。7回表、先頭打者I.デービスのセンターフェンス直撃の三塁打から、4番・N.フレイマン(ポートアイランド・シードッグス)の左前安打などで2点を追加。さらに一死満塁から9番・S.バーチャム(アッシュビル・ツーリスツ)が一塁側へ絶妙のセーフティースクイズを決め、さらに守備が乱れる間に2者が生還。この回だけで打者10人を送り込み、5点を奪った。

 結局、イスラエルは9回表にもN.フレイマンの3ランが飛び出すなど計20安打で15点。チャイニーズ・タイペイも9回裏に前・高知ファイティングドッグス(四国アイランドリーグplus)所属の3番・蒋智賢(チェン・チーシェン/中信兄弟)の適時打などで4点を返したが大勢を変えるに至らず。15‐7でイスラエルが1次リーグプールAで連勝を飾り、東京ドームで行われる2次リーグ進出へ大きく前進した。

 なお、両国の1次ラウンドプールA次戦は、イスラエルは3月9日(木)12時(日本時間・現地時間同じ)からオランダとの最終戦。一方、チャイニーズ・タイペイは8日(水)19時からオランダとの2戦目を戦う。