オランダ、効果的に得点し韓国を完封 2次ラウンド進出へ王手!

2017年3月7日 試合レポート

 3月7日(火)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次リーグプールA・第2日。前日、イスラエルに延長戦の末敗れたWBSC男子野球世界ランキング3位の韓国は、この日大会初戦を迎えたWBSC男子野球世界ランキング9位のオランダと高尺スカイドーム(韓国・ソウル)で対戦した。

 1回裏、オランダは、韓国のサイドスロー・禹奎珉(ウ・グミン/LGツインズ)に対し、先制パンチを浴びせる。まず1番のA.シモンズ(エンゼルス)が左前安打で出塁すると、続くJ.プロファー(レンジャーズ)が右翼スタンド上部のネットに当たる特大アーチ。いきなり2点を先制した。

 オランダは続く2回裏にも二死後、中前安打を放った9番のRa.オドュベル(リンカーン・ソルトドッグス)が二盗と捕手の二塁悪送球で三塁へ。このランナーをA.シモンズがレフト線二塁打で迎え入れ、3点目を奪う。

 一方、オランダ先発のR.バンデンハーク(福岡ソフトバンク)は、韓国プロ野球で2年間プレーした経験も活かしながら4回を無失点。韓国打線は2回表、3回表にオランダの併殺網にかかるなど、なかなかリズムをつかめない時間が続いた。

 そして大事な次の得点もオランダの下へ。6回裏、二死一塁から右打席に入った9番のRa.オドュベルは、韓国2番手・元鐘玄(ウォン・ジョンヒョン/NCダイノス)の失投をとらえ、左中間最深部スタンドに入る2点本塁打。5-0とし試合の主導権を完全に握った。

 オランダは投手陣も奮闘。細かい継投で韓国打線を抑え、最後は東北楽天でもプレーしたことがある長身のファンミル(キュラソー・ネプチューンズ)が1安打を与えるも無難に1イニングを封じ5投手による6安打完封を達成。対する韓国はイスラエル戦に続く連敗となった。

 両国の次戦は、韓国が3月9日(木)18時半(日本時間・現地時間同じ)から、チャイニーズ・タイペイとプールA最終戦を戦うことに。一方、オランダは、3月8日(水)18時半からチャイニーズ・タイペイと2次リーグ進出をかけた2戦目を戦う。