オーストラリア、中国を8回コールドで破り侍ジャパンの1次リーグ1位突破が決定!

2017年3月9日 試合レポート

 3月9日(水)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次リーグプール第3日。東京ドームではWBSC男子野球世界ランキング10位のオーストラリアと、WBSC男子野球世界ランキング18位の中国が対戦した。

 両国ともに1戦目を落とし、2次リーグ突破へは勝利が絶対条件となるこの一戦。東北楽天でもプレーしたオーストラリア左腕・フラックリー(プエブラ・パロッツ)、韓国・KTウィズで活躍中の中国右腕ジュ・チュエンの両先発により、引き締まった投手戦となった序盤だが、先制点をあげたのはオーストラリアとなった。

 3回表、一死一塁から右打席に入ったのは3番ヒューズ(パース・ヒート)。MLB通算106試合出場実績を持つ鋭いスイングがジュ・チュエンの投球を捉えると、ボールは左中間スタンド中段に突き刺さる先制アーチに。この均衡を破る一発は同時に、オーストラリアに勢いをつける一撃ともなる。

 続く4回表には二死一・二塁から1番のダントニオ(シドニー・ブルーソックス)が中堅手のダイビングキャッチをかわす三塁打を放って2点。7回表には一死一・二塁からヒューズがこの試合4打点目となる2点二塁打に、5番・ケネリー(パース・ヒート)の適時打もあって3得点。8回表には一死満塁から昨年MLBツインズで22試合に出場した2番のべレスフォードが鮮やかなグランドスラムを右翼スタンドにかけ計11得点。オーストラリア打線は9安打8四球を効率よく得点につなげた。

 中国も右翼手チェン・イェンポン(オリオールズ傘下)が二度の好守備を見せ、7回裏には5番ジョイ・ウォン(アルバカーキ・アイソトープス)、リ・ニン(上海ゴールデンイーグルス)の連打で得点に迫ったが、あと一歩が届かず。結局大会規定による8回コールドでオーストラリアが大会初勝利をあげた。

 なお、この結果により連敗の中国は1次リーグ敗退が決定。同時にプールB同組の侍ジャパンは、残る中国戦に敗れてもキューバ、オーストラリア戦勝利により、他3か国の成績を下回わらないため、1次リーグプールB1位での2次リーグ東京ドームラウンド進出が決まっている。

 両国の次の試合はいずれも1次リーグ最終戦。オーストラリアが3月10日(金)12時から東京ドームで1次リーグプールBの2位通過を決するキューバ戦。中国は同じく10日(金)19時から東京ドームで侍ジャパン相手に大会初勝利を目指す。