前回準優勝のプエルトリコ 逆転で一次ラウンド3連勝

2017年3月13日 試合レポート

 メキシコ・エスタディオ・チャロスで開催されている、「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次ラウンドプールDは3月12日(日)は第4日を迎え、 13:30 (日本時間13日4:30)よりWBSC世界ランキング12位で、ここまで2連勝のプエルトリコと同ランキング11位で、1勝1敗のイタリアとの対戦が行われた。

 試合は特大の一発から始まった。1回表、イタリアは無死一塁から2番・アンドレオリ(アイオワ・カブス)が初球を見逃さずバックスクリーンに飛び込む2ラン本塁打。格上の前回準優勝プエルトリコから先制点を奪う。

 しかし、プエルトリコも1回裏にすぐさま反撃。1番のA・パガン(ジャイアンツ)の二塁打からチャンスを作り、二死一、三塁から5番J.バエス(カブス)の左前適時打で1点を返す。

 ここまで2試合で20得点と打線活発なイタリア打線は、2回表にも8番ビュテラの(ロイヤルズ)の本塁打で3対1と突き放すが、地力に勝るプエルトリコも反撃に出る。

 その裏、無死一、二塁から9番のK.ヘルナンデス(ドジャース)の左前適時打で1点を返し、さらに無死一、三塁から併殺の間に同点に追いついたプエルトリコは、3回裏、無死一塁から4番のベルトラン(レンジャーズ)の左翼線を二塁打に、一塁走者のコレア(アストロズ)もスピードあふれるベースランニングで呼応し勝ち越しに成功。

 続く4回裏には、無死一・二塁から3番・コレアが甘く入った変化球を見逃さず、3ランホームラン。さらに5回裏にも2点を入れたプエルトリコは9対3とイタリアを大きくリードした。

 プエルトリコは投手陣も先発のベリオス(ツインズ)が3回以降立ち直り、5回6奪三振3失点。2番手・ブルゴス(コロラドスプリングス・スカイソックス)が3回無失点の好投を見せると、最後はM・メヒア(アイオワ・カブス)が三者凡退に抑え、プエルトリコが1次リーグ3連勝を決めた。

 これで1次ラウンドプールDで1位通過を決めたプエルトリコの2次ラウンド初戦プールFは、日本時間3月15日(火) 10時より行われる、1次ラウンドプールC1位のドミニカ共和国と対戦。いきなり2次ラウド初戦にして前回大会決勝戦の好カードが実現する。
 一方、1次ラウンドプールDを1勝2敗で終えたイタリアは、ベネズエラvsメキシコの試合でメキシコが勝利すれば、日本時間3月14日(火) 10時より行われる2次ラウンドプレーオフに回る可能性を残している。